あなたが仕事をしている時、自分の仕事ぶりを褒められたり、逆に相手の働きで助けられたりすることってありますよね。

そんなとき、素直な気持ちを伝えたくて、ついつい出てきてしまうこの言葉。

「嬉しいです」

喜びの気持ちを端的に表した、とても性格でちょうどいい言葉に感じますが、この言葉は上司や目上の方に送るメールにはふさわしいものなのかと、ちょっと不安になってしまいますよね。

でも喜びの気持ちを相手に伝えたい。感謝の言葉だけでは足りない。そんな事もあると思います。

私もまだ新人だったころ、大きな企画を成功させて上司から特別に褒めて頂いた時には、ただの「ありがとうございます」では物足りない!と思って、なんとかその気持ちを伝える方法はないかと悩んだことがありました。

そこで今回は、上司や取引先、目上の方に送るのにふさわしい「嬉しい」の表し方を
具体例を含めて解説していきます。

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使い方間違ってない?「嬉しい」は敬語ではない!

「嬉しい」という言葉を丁寧に言うなら、「嬉しいです」なのでは?そう思った方も多いと思いますが、実はこの言葉は敬語ではないんです!

確かに『です・ます調』というように、語尾に『です』が付いていれば一見丁寧で、敬語として使っても大丈夫なのでは?と思ってしまいますよね。

本来『です』の前に来るのは、体言と呼ばれる種類の言葉(名詞など)だけで、嬉しいというのは形容詞になりますので、丁寧なように見えて実は敬語としては不十分なんです。

嬉しいというのは自分自身の感情を表すための、いわば自分のための言葉。そのためこの言葉には、目上の方を立てるための謙譲語がないんです。

それに、文字で「嬉しいです!」というと、なんだか子どもっぽいというか、くだけすぎた印象になってしまいますよね。

よって、「嬉しいです」といった言葉は、会社の上司や取引先など、目上の方相手のビジネスメールで使うのは不適切なんです。

それではいったいどのような表現で、嬉しさを伝えたらいいのでしょうか。例文を使って解説していきます。

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「嬉しい」を敬語表現するときの3つのシーンと例文

「嬉しい」という言葉を、ビジネスメールなどで表現する場合に適した、言い換えの言葉は、いくつかパターンがあります。

その一つ目は、『光栄』という言葉です。

光栄に思うというと、嬉しいというのとは少し違うニュアンスに感じますが、そのどちらも喜びを表している言葉なので、言い換えが可能なんです。

例えば上司や目上の方から賞賛の言葉を頂いたときなどは、「光栄でございます」もしくは「光栄に存じます」といえば、その嬉しさや喜ばしさは伝わりますよね。

例1

上司)「今回の企画書、とてもいい内容だったよ」
自分)「ありがとうございます。光栄に存じます」

 

こんな風に使えば、名誉に感じて喜ぶ気持ちが、わかりやすく伝わると思います。

相手から頂いたものがより大きい場合には、「光栄」の前に「至極」をつけると、より大袈裟な喜びの表現になりますよ。

二つ目の言い換えは、『喜ばしい』という言葉です。

この言葉は喜びという感情を、そのままストレートに伝えられる表現なので、様々なシーンに活用することが出来ます。

もしも自分が喜んでいる場合なら、「喜ばしく存じます」といえば、喜びを感じているということが素直に相手に伝わります。

また、もしも自分以外にとっても喜ぶにあたいする内容だった場合には、「喜ばしく存じます」という表現であれば、相手の喜びを表現することが出来ます。

例2
上司)「今回の営業賞は君に決まったよ」
自分)「ありがとうございます。喜ばしく存じます」

このように、自分だけでなく会社にも利益がある場合などには、自分にも他者にも良い結果であるということを広く表すことが出来る『喜ばしい』という表現はとても幅広く使えるフレーズです。

三つ目のフレーズは、『嬉しく存じます』です。

一見すると言い換えていないのでは?と思われるかもしれませんが、実はこの言葉、嬉しいの後についた言葉が肝心なのです。

ただ嬉しいですだけですと敬語にはなりませんが、後ろに存じますとつけることにより、自分が嬉しく思っているということを謙譲語で伝える事が出来るのです。

どちらかというとカジュアルな、シンプルに喜びを伝えるときには、この表現がおすすめですよ。

例3
上司)「この間の出張の手土産、君もどうぞ」
自分)「ありがとうございます、嬉しく存じます」

こんな風に少し近い距離感で使う事が出来ます。

会話の中でなら、あまり堅苦しくない「嬉しく思います」といった表現もいいですね。

改めてチェック!「嬉しい」以外に間違えやすい、上司や目上の方に使うのは失礼な言葉・表現10選!

「嬉しいです」以外にも、意外と間違えて使ってしまっている言葉や表現は、実はけっこう多いんです。

そこでここでは特に間違えやすいフレーズをご紹介します。

1:「ご苦労様です」「お世話様です」

どちらも目上の方がかける言葉です。上司や目上の方に向ける場合は「お疲れ様です」「お世話になっております」とそれぞれ言い換えましょう。

2:「了解です」

了解は実は敬語ではありません。「承知しました」もしくは「かしこまりました」に言い換えましょう。

3:「ご一緒します」

一緒という言葉は対等な立場で使われる表現なんです。

なので上司や取引先の方に言う場合は、「お供させていただきます」と言い換えましょう。

4:「参考になりました」

参考にするというのは、あくまでも決めるのは自分であると主張する表現になります。

必ず「勉強になりました」という風に言い換えましょう。

5:「すいません」「なるほどですね」

どちらも口語体で砕けた表現になります。

目上の方へ話すときは「申し訳ございません」「おっしゃるとおりです」といった、正式な言葉に言い換えましょう。

6:「お座りください」

これは丁寧語なので完全に間違いとは言い切れませんが、やはりお座りのイメージは良くありません。「お掛けください」に言い換えたほうがいいでしょう。

7:「〇〇させていただきます」

させていただくという言葉には、相手の要求をのむという意味が含まれます。

そのため、相手とは無関係に決定した変更を伝える場合などは、「〇〇しております」といった表現に言い換えましょう。

8:「来られますか?」

来られるは来るの尊敬語にあたるため、厳密にいえば間違いではありません。

が、やはり砕けた印象を与えるフレーズですので、出来れば「いらっしゃいますか」「お越しになりますか」などに言い換えましょう。

9:「(自社社員)とお目にかかりましたか?」

お目にかかるは一見敬語のようですが、この表現では自社社員の方が上になります。

必ず「お会いいただけましたでしょうか?」といった表現に言い換えましょう。

10:「仰られる」「ご覧になられる」

どちらも敬語に敬語を重ねてしまった表現で、厳密にいえば間違いです。

「仰る」「ご覧になる」といったシンプルな形に言い換える方がいいでしょう。

いかがでしたか?

意外とついつい使ってしまう言葉もありますよね。

これを見て、もしも今までに使ってしまっていたら、今度から言い換えフレーズへ変えていくように心がけてみてください。

「嬉しい」の敬語まとめ

上司や目上の方、取引先の方に自分の喜びなどの感情を伝えることは、ビジネス上の関係を円滑に進めるためには、時としてとても重要なことです。

ビジネスのやり取りとはいえ、お互い人間同士ですから、相手から喜びを伝えられて不快に思う方は少ないでしょう。

私もちょっとしたことで取引先の方が喜んでくれたとわかると、自分まで嬉しくなってしまうことも多くありました。

しかしやはりビジネスの場面、特にメールの上ではきちんとした正しい敬語を使えるかどうかで、伝えるべき感情の伝わり方が変わってきてしまうのも事実です。

せっかく相手に感謝以上の気持ちを伝えるなら、正しい敬語表現を使って、正しく心を伝えていきたいですね。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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