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コウノドリ◇第21巻63話①~④◇

 

※震災の描写があります、ご注意ください。

 

今回のお話は前後編となっており、後編は22巻に続きます。

 

N県にて発生した大地震。ペルソナ総合医療センターより災害派遣医療チームがケガ人や病人の治療に奔走します。

 

ケガや病気とは別に、妊婦が被災地にいたらどうなってしまうのか。

 

ケガや病気の対応はできても産科医でなければ分からないことも多いのです。

 

まだ出産には早い8ヶ月の妊婦が被災地で破水してしまいます。こんな時、産科医でない医師はどう動くのか!

 

妊婦以外にも、被災地での過酷な状況を医師側からの目線から見るお話となっています。

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コウノドリ第21巻63話①~④の登場人物とあらすじ

◇第21巻63話①~④◇登場人物紹介

~ペルソナ総合医療センターで働くメンバー~
主人公/鴻鳥 サクラ医師

産婦人科医。しかし本名を隠し「ベイビー」という名の有名ピアニストとして活躍中です。演奏中であっても、病院からのコールがかかれば勤め先の「ペルソナ総合医療センター」にすぐに駆け付けます。

 

加瀬医師

救急救命科医。双子のお嬢さんがおり、患者さんが助かった時は大好きなアイスを食べて自分へのご褒美にしています。<DMAT>として被災地に派遣されます。

 

三杉 マホ医師

加瀬医師の知り合いの医師、被災地で加瀬と再会します。<災害時小児周産期リエゾン>として被災地に派遣されます。

 

~被災者~

 

ソウヤ

高校生の男の子。父親が避難所運営の役員のため、避難所で嫌々ながら運営の手伝いをしています。

◇第21巻63話①~④◇のあらすじ

「おめでとうございます!」

サクラが立ち会い、分娩室で赤ちゃんがが産まれた瞬間…。

 

ゴゴゴゴゴ…

 

N県を震源地とする最大深度7の大地震が!!

 

サクラや患者たちに大きなケガなどはありませんでしたが、四宮の両親がN県に住んでおり連絡が取れなくなってしまいます。

 

<DMAT>から要請を受けた加瀬医師はN県へ急ぎます。

 

四宮医師の両親については現地で情報が入り次第知らせることに。

DMAT(ディーマット)ってなに?
Disaster Medical Assistance Team の略名。災害派遣医療チームのことを指す。
発足のきっかけは阪神・淡路大震災。阪神・淡路大震災は1995年1月17日午前5時46分に発生した、マグニチュード7.2 死者6434人、行方不明者3人、負傷者約4万人という未曽有の大地震だった。
のちにこの大地震では、平時の救命医療レベルでの医療が提供されていれば救命できた例が多数報告された。

 

その時の教訓を元に2004年の東京DMAT、2006年に厚生労働省の指導により日本DMATが発足。

 

通常DMATは医師が1~2名、看護師が2名、あとは「ロジスティック」と呼ばれる医師でも看護師でもない情報収集・連絡・調整・記録等々を担う業務調整員が1名、計4~5名で形成されている。

 

被災地にある物資はすべて被災者のために使用しなければならず、そのためDMATは被災地の情勢に頼らない「自己完結型」チームである必要がある。

 

「被災地に迷惑をかけない」それがDMATの第一条件。そしてDMATは災害の48時間以内に活動できる機動性を持つチームである。

建物は崩れ、道路にはひび割れが起きている現地に到着した加瀬はマホと再会します。今回マホは《災害時小児周産期リエゾン》として派遣されてきました。

 

災害時でも妊産婦・新生児は必ずいます。

 

しかし、DMATは救命医師を筆頭にチーム化されているため、被災地にいる妊産婦・新生児に正しい知識で対応が難しい場合が多いのが現状です。

 

加瀬も初めて耳にする《災害時小児周産期リエゾン》とは、そういった不安点を解消すべく新しく発足された組織だったのです。

コウノドリ◇第21巻63話①~④◇のネタバレ

「災害時小児周産期リエゾン?おい、マホなんだそれ?」

 

加瀬は聞いたことのない名称だっため、マホに確認しました。

災害時小児周産期リエゾンってなに?
通常時は産婦人科同士での妊婦搬送は可能ですが、被災時は搬送システムの機能が停止となる。
DMATの医師は救命医が多いため、専門知識が必要な妊婦や新生児の対応が難しいたと言われてきた。
そこで被災時でも妊産婦や新生児の搬送・治療をスムーズに調整できるようにするための新たな《連携(リエゾン)》が発足された。

災害時小児周産期リエゾンはまだ発足したばかり。手探りな部分も多いですが、妊産婦がいる限り必要な組織となります。

 

加瀬とマホはそれぞれ本部から指示された災害拠点病院へ向かうことになりました。加瀬が病院に到着して、

 

まずやることは被災状況の情報収集、そしてデータの入力です。

 

平時の場合は、医師として「一人の患者のために」対応できますが、被災地では「一人でも多くの傷病者を救うためにどう動くか」が求められます。

 

地震が発生して間もない急性期の現時点で大事なことは「情報収集」となります。加瀬は、周囲から集まるライフラインの情報をシステムに入力していきます。

 

DMATというと、映画やドラマでは危険をかえりみず災害現場に入り、救急医療を行うと思われがちですが、実際にはそうではありません。

 

災害が起きてから48時間以内「急性期」で何より最も優先されるのは、指揮命令系統の確立及び、そして警察・消防・自衛隊・自治体・病院との連携です。

 

DMATの場合は、まずDMATの本部機能を立ち上げ、携帯電話・トランシーバー・パソコン・衛星電話を使い情報収集と伝達を行います。

 

そして集めたすべての情報を《EMIS》と呼ばれる「広域災害救急医療情報システム」に入力していきます。

EMISって何?
Emergency Medical Information Systemの略名。
EMISには各病院のライフラインや手術及び透析の可否等の被害情報、また病院周辺のアクセスルートや通信手段の情報が集約されている。
また他にも病院の診察状況、患者の受け入れ可能人数、患者情報や、その他DMATの活動状況・本部情報が集められており、それらを共有することができるシステムがEMIS。
EMISは災害時、都道府県を超えて集まるDMATにとって最も重要なシステムであると言える。

数十名の医師や看護師でごった返している災害拠点病院では、首から聴診器を下げている医師はいません。まず重要なことは「組織化と情報共有」とDMATの医師たちは理解しているから。

 

加藤がEMISへ情報を入力していると、本部よりペルソナDMATチームへ《SCU》へ回るようにとの指示がきました。

SCUって何?
Staging Care Unitの略名で広域搬送拠点臨時医療施設のこと。
傷病者を被災地外の災害拠点病院などへ搬送する広域医療搬送を行うために設置される医療施設で、トリアージや初期診療などを行い、被災地内の応急救護所としての役割も持つ。
※トリアージって何?
患者の緊急度に従って、色別のタグで優先順位をつけること。
緑…待機
黄…準緊急治療
赤…緊急治療
黒…死亡

加瀬たちは次々と運ばれてくるケガ人に応急処置をしていきます。そんな中、50歳の女性が緊急状態で運び込まれてきました!

 

呼吸も速く、血圧・脈拍も不安定です…。

 

どうやら脾臓(ひぞう)が破裂し緊急開腹手術が必要だと判断されます。

 

すぐに手術可能な搬送先を確認し、ドクターヘリで搬送することになったのですが、今度はバタバタする中、今度は妊娠8ヶ月の女性が運び込まれてきます。

 

足にタンスが倒れ自力で脱出しましたが骨折をしている様子でした。

 

念のためお腹に異常はないか確認すると、「ちょっと張っている気がする」とのこと。加瀬はそれを聞くと「痛みがないものであれば問題はないか…」と判断しました。

 

しかしその途端になんと、破水してしまったのです!

 

加瀬たちは、8ヶ月の妊婦が破水した場合どんな問題あるのか判断がつかず戸惑います。

 

そこで判断に迷った加瀬はマホの存在を思い出し、リエゾンに連絡をします。連絡を受けたマホは細かく患者情報を確認し、然るべき病院への搬送を指示しました。

 

8ヶ月で万が一出産となれば赤ちゃんはNICUに入る必要があります。この時マホは状況を踏まえ、必要設備の有無、産科医の存在等を元に指示を出しました。リエゾンが機能しました。

 

そしてなんとか、ドクターヘリで必要な条件の揃った病院への搬送が確保でき、無事次の病院へバトンを渡すことができました。

 

翌日も早朝から各避難所を回ることになった加瀬たち。

 

その避難所の1つにソウヤのいる避難所がありました。

 

ソウヤの父親は避難所の運営役員のため、ソウヤは避難した人たちに物資や食事を配るため、最終的にソウヤ一家には少しの食事しか残りませんでした。

 

そんな状況が続きソウヤは避難所を抜け出し、崩壊しかけている自宅に食材を取りに行きました。

 

しかし、その時大きな余震が!!!

 

うなりを上げる地面に悲鳴が上がりました。余震が止み、みんな屋外にいったん出るとソウヤの姿がありません。

 

もしかして自宅からまだ戻ってきていない…?もしかすると何か戻れない状況になっているのかもしれない!!

 

急いで救助隊が崩壊した家屋の捜索に向かうと要救助者を発見しますが…。果たしてソウヤの安否は…!?

コウノドリ◇第21巻63話①~④◇読んだ感想

地震…、怖いですよね。わたしは昔から首都圏に住んでおり、今まで経験した大きな地震は東日本大震災の震度5強でした。

 

あの揺れは今でも覚えています。震度5強でも何かにつかまらないと転んでしまいそうな揺れでした。

 

そう考えると震源地付近の方々は、もっともっと怖い思い、大変な思い、辛い思いをされたのかと思います。

 

こういった被災のニュースを見るとき、避難所の様子や救助の様子がTVで流れますが医師たちがクローズアップされることは少ないかと思います。

 

そりゃそうですよね、余震で不安な中、ケガや病気で苦しんでいる方たちをわざわざ全国放送で流すなんて…。(数年後、特集などでリアルな状況が流れることがあるかと思います。)

 

また妊婦さんのこともあまり話に聞きません。「この子は震災の日に無事に産まれました」というのは見かけますが、実際は無事ではないことも多いのではないでしょうか…。

 

発足されたばかりのリエゾンがなかった時代は、誤った判断も多かったのかもしれません。

 

そして、今回のお話で実際の現場の医師たちがどのようなことを行っているのか初めて知りました。

 

わたしも映画やドラマの影響で、被災地についたらガツガツ治療に奔走するのかと思っていた一人です。

 

「情報が大事」とは確かに!普段一緒に働いていない他病院のチームとの連携大事ですよね。

 

全体的な状況が把握できないと、重傷者をその場から運べず何も手当てができないことに繋がってしまいます。

 

このお話は後編に続きますが、冒頭にも記載しました通りなんと後編は次回発売の22巻に掲載です!続きが気になります!

 

今回は震災という非常事態での医師たちのリアルな苦労や葛藤を知ることができるエピソードです。22巻に持ち越されたソウヤの運命が今から気になります!

 

最後に、震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

 

 

最後までお読み頂きありがとうございました!

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