いつの時代にも冬の定番で、幅広い年齢層に愛用されているダッフルコート。最近はファストファッションブランドが支持されているので、低価格で気軽にダッフルコートを数着購入するなんて人もきっと少なくないはず!
ただ、ダッフルコートのお洗濯となると、高級ブランドなら尚更、ファストファッションブランドの物でも自宅の洗濯機では洗えないイメージが強いのではないでしょうか?
ところが、実は洗濯表示を確認すると、自宅で洗うことが可能なものもあるんです!クリーニング代を抑えて賢くおしゃれしたいですよね!今回はダッフルコートを自宅の洗濯機で洗う場合についてまとめました!
ご自身で洗濯するのが難しい場合は、宅配クリーニングという手段もあります。
記事の項目は
①ダッフルコートを洗う前に素材と洗濯表示を確認しよう!
②ダッフルコートを自宅で洗濯する方法!
③ダッフルコートのお手入れ方法まとめ
の3つです!それでは早速チェック!
ダッフルコートを洗う前に素材と洗濯表示を確認しよう!
まず、手持ちのダッフルコートが自宅で洗えるものかどうかを確認しなければなりません。洗濯表示はどうなっているでしょう。「洗濯機マーク」や「手洗いマーク」がついていれば自宅での洗濯が可能です。
もし、「水洗い×」のマークがついていたらクリーニング店にお任せしたほうが無難です。次に、素材も一緒に確認してみましょう。ダッフルコートにかかわらず、服の素材が自宅で洗えるものかどうか知っておくと、今後のお洗濯でもかなり役立ちます。
まずは洗濯表示を確認しよう。
・自宅で洗濯OK!のマーク
基本的に上記のような表示マークがついていれば自宅での洗濯が可能です。
一番上のマークは「液温は、40℃を限度とし、洗濯機による洗濯ができる。」という意味のマーク。
真ん中のマークは「液温は、30℃を限度とし、弱い手洗いがよい。(洗濯機は使用できない)」という意味のマーク。
一番下のマークは平成28年12月から採用されている新JISの洗濯表示記号で「液温は40℃を限度とし、手洗いができる」という意味のマークになります。
・自宅での洗濯×のマーク
このマークは「家庭での洗濯禁止」という意味のマークで、現行の表示も新表示も共通になっていて、残念ながら自宅での洗濯はできません。
お気に入りのものであればクリーニングに出すことをお勧めします。次は、素材の方をチェックしてみましょう!
ダッフルコートの素材を確認しよう。
まず、ダッフルコートに限らず、コートの素材にはどんなものがあるかを挙げると、毛・ウール・ラムウール・メルトン・ポリエステル・アンゴラ・カシミヤ・ツイード・綿などの素材がよく使われます。
この中でも、毛やウールといった素材はダッフルコートによく使われている素材ですね。これらの素材について、その特徴と自宅での洗濯が可能かどうかについてまとめました。
・毛/ウール
「毛」の表記は、羊毛を含むカシミアやアルパカ、アンゴラなどの動物の毛全般を表しています。これは化学繊維との区別をするための表記と言えます。「ウール」の表記は、毛のなかでも特に羊毛を指します。
どちらもダッフルコートの定番素材ですが、特にウールは保温性が高く、弾力性もあり、しわになりにくく、型崩れもしにくい素材です。
ただ、この素材は100パーセントに近づけば近づくほど重たくて硬い、また、品質によってチクチクするというデメリットがあります。自宅での洗濯は可能ですが、縮みやすいので手洗いがお勧めです。
・ラムウール
ウールとラムウールの違いは、羊毛を刈り取る時期の違いです。ラムウールは、生後5~7ヵ月前後までのメリノ種の仔羊から刈り取られる羊毛で、ウールよりも、さらに繊維が細く、光沢がありしなやかで、保温性も高いという特徴があります。
繊維が細いので、ウールに比べれば軽く、柔らかさもあり肌さわりも優しいので人気の素材です。絵表示に従って、製品によっては自宅での洗濯も可能です。
・メルトン
羊などの毛でつくられた紡毛糸が使用されており、その生地が「圧縮されている」という点が主な特徴です。フェルトのような柔らかな手触りで、ダッフルコートにもよく用いられている素材です。
圧縮により密度が濃く風を通さない、保温性に優れている、加工が容易などのメリットがあります。ただ、この素材は、毛玉になりやすくごみを吸着しやすいというデメリットもあります。絵表示に従って、製品によっては自宅での洗濯も可能です。
・ポリエステル
ポリエステルは化学繊維です。圧倒的に丈夫で水にも強く、濡れてもすぐに乾きます。熱や摩擦に強く、軽くて丈夫。化学繊維なので、虫食いやカビの発生も心配いりません。ポリエステルはウールやカシミアに混紡されることが多い素材です。自宅での洗濯は可能です。
・アンゴラ
アンゴラウサギの毛で出来ています。カシミアのように柔らかく軽い繊維ですが、羊毛よりも約3倍暖かいという特徴があります。ただ、素材はかなり繊細なので、毛が抜けやすいデメリットもありますが、ふわふわした独特の魅力はこの素材ならではです。
基本的にアンゴラは水洗いできませんが、製品によっては自宅で洗濯が可能なものもあります。
・カシミア
カシミアヤギの毛で出来ている高級素材です。毛が細く密度が高いので上品な光沢感があり、柔らかく気持ちのよいなめらかな肌触りが特徴です。ウールよりも伸縮性があり、保温性にも優れています。
ただ、デリケートな素材であるがゆえに、どうしても毛玉が出来やすいというデメリットもあります。カシミアはウールと比べると繊維の凹凸が少ないので、洗濯では縮みにくいそうです。製品によっては自宅で洗濯可能なものもあります。
・ツイード
ウールの糸を使用した織物の種類のひとつです。ウールの繊維をフェルト化させる加工を施したものが先ほど挙げた「メルトン生地」ですが、ツイードは、この加工を施していないので、織物としての風合いがそのまま残ったかたちになっています。
高級なものは厚手で耐久性に優れ、保温性も高く、独特の柔らかさがあります。ツイードも基本的にはウールなので自宅での洗濯は縮む可能性があります。ツイードの風合いを損なう可能性もあるのでクリーニングをお勧めします。
・綿
綿は、吸水性が高いので、身近なところではタオルやTシャツなど水分を吸収させるための素材として多く使われています。ダッフルコートには裏地の部分に使われていたり、羽織タイプのカジュアルなダッフルコートの素材に用いられている場合があります。
特徴は肌触りがよい、清涼感がある、染色性に優れている、水・アルカリに強いといった点があります。デメリットは縮みやすい性質であるといった点や毛羽立ちやすいといった点です。洗濯は可能です。
いかがでしたか。自宅での洗濯は基本的に絵表示に従って行うのが原則です!高価なものや大事なものはプロにお任せしたほうがよさそうですが、素材について詳しく知ると、意外と自宅での洗濯もハードルが低くなりますね!
ご自身で洗濯するのが難しい場合は、宅配クリーニングという手段もあります。
ダッフルコートを自宅で洗濯する方法!
洗濯の方法
手持ちのダッフルコートの素材と洗濯表示を確認したら、いよいよ自宅での洗濯にトライ!ダッフルコートに限らず、コートをおうちで手洗いする際の手順は以下のとおりです。
手順
1.部分洗いをしましょう。
まずは、特に汚れが気になる部分から汚れを落とします。汚れの部分に直接、おしゃれ着用の洗剤を部分的につけて、歯ブラシで軽くたたきます。
2.洗濯
(手洗い)
洗濯槽や大きめのバケツに水を張り、おしゃれ着用の洗剤を溶かします。30℃くらいのぬるま湯に溶かすとよく汚れが落ちます。押し洗いをしましょう。20回ほどが目安です。
(洗濯機)
ドライコースやおうちクリーニングコースがある場合は洗濯機で洗うことが可能です。基本的に必ずネットは使用しましょう。ファスナーやボタンは閉じて、しわにならないようにふわっと半分におりたたみます。
3.脱水
洗濯機では約1分程度の脱水に留めます。脱水が終わったらタオルで包んで、水分を吸い取ります。水分をタオルに移すようにやさしく扱うのがポイントです。
さて、ダッフルコートの大きな特徴は留め具ですよね。留め具(トグル)が何でできているか確認する必要があります。留め具(トグル)には、様々な素材が使われています。
水牛の骨や貝、木、プラスチックなどです。また、その留め具(トグル)にかける紐や、紐を留めるループ留め部分も、麻や皮などさまざまです。皮などが使われていたらやはりクリーニング店にお任せしたほうがよさそうですね。
その素材が水に濡れても大丈夫かどうかは事前のチェックが必要です。洗濯機でのお洗濯をする場合は、破損などの恐れもあるので、自己責任の上行ってください。
ご自身で洗濯するのが難しい場合は、宅配クリーニングという手段もあります。
しわを防ぐ干し方!
洗い終わったら、日陰に平に干します。これを「平干し(ひらぼし)」と言いますが、文字通り服を平に置いて乾かすことを指します。コート以外にも、ニットを始めとした伸びやすいもの、型崩れがしやすいデリケートなものは平干しがおすすめです。
平干し専用のネットは100均のお店などでも売られています。重たいコートを干すためにはしっかりとしたネットの上で風通しよく乾かしましょう。これでしわも防いできれいな仕上がりになります!
ダッフルコートのお手入れ方法まとめ
さて、お気に入りのダッフルコートなら尚更、長く愛用するためにも普段からお手入れはしっかりとしておきたいものです。ただ、現実的にコートのメンテナンスを普段からしっかりしているという方は意外と少ないのでは?筆者の場合、自宅に帰るとコートをハンガーにかけて、そのまま放置しがちです。
ただ、もし大事なダッフルコートの風合いを長く保ち、汚れをつきにくくするためには「ブラッシング」がかなり有効だそうです!高級な素材のものであればあるほど試したほうがよさそうです。
ブラッシングの方法は、ハンガーにかけたコートにブラシを垂直に当て、まっすぐ下に向かって下ろす、たったこれだけです!
ブラッシングのポイント
1.ブラシの向きを固定する
毛の流れを整えるように、上から下へ一方通行でブラッシングします。繊維の流れに逆らってブラシをかけ、繊維を痛めてしまうことがないように気をつけましょう!
2.力を入れすぎない
強くこすって繊維を痛めてしまわないように、ホコリを軽く払い落とすくらいの気持ちで優しくブラッシングしてください。
3.まんべんなく全体をブラッシングする
脇の下や袖など、やりにくい箇所もしっかりとブラッシングするようにしてください。特に擦れやすい脇の下などは、毛足を整えることで毛玉の発生を抑えることが出来ます!
どんなブラシを選べばいい?
ふだんブラッシングをする習慣がなければ、まず、どんなブラシを選べばいいかわかりませんよね。初心者の方は静電気が起こりにくい天然獣毛のブラシがお勧めです。「カシミヤ用」のブラシならどんな洋服にも使えるので一本持っておくと便利です!
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まとめ
さて、いかがでしたか。ダッフルコートも素材によっては自宅で洗濯できるものもあるので、ぜひ試してみましょう!結局のところ、素材も色々あって、混紡されているものが多いので、個々に洗濯表示をしっかりチェックすることが大事なようですね。
洗濯のあとの干し方も平干しをするなど工夫すればシワを防いできれいな仕上がりになります。また、ふだんからブラッシングを心がけるなどすればかなり汚れも防げるのでお気に入りのダッフルコートも長く愛用できますよ!ぜひ参考にしてみてくださいね!
ご自身で洗濯するのが難しい場合は、宅配クリーニングという手段もあります。