
ケーキは甘くておいしくて、ちょっと贅沢な気分になれるステキなスイーツですよね。
甘いものが大好きな方はもちろん、普段はあまり食べないという方も、お誕生日や記念日にはケーキを食べたくなってしまったりするもの。
一人用のカットケーキはまだしも、記念日などの場合には見栄えの良いホールケーキが人気です。
でもこのホールケーキ、困ったことがひとつ……。
大人数で食べるなら大丈夫なのですが、恋人や少人数の友人、両親と子どもだけの家族などで食べようとすると、どうしても余りがちなのがこのホールケーキ。
当日中に食べきれなかったケーキは、翌日以降は食べられないのでしょうか?
そもそもいったいケーキの賞味期限とはどれくらいなの?
そのあたりを解説していきます。
記事の目次(クリックで飛べます)
ケーキに賞味期限はあるのか?
そもそもケーキには賞味期限というものはあるのでしょうか?
生クリームやフルーツなど、特に悪くなりやすい素材を多く使ったいわゆる生ケーキは、賞味期限というよりは消費期限がある場合があるます。
賞味期限はおいしく食べられる期限を指していますが、消費期限はこの日までに食べたほうが安全という期限を指しています。
コンビニや通販のケーキはある程度配達の日数がかかることを前提につくられているので多少は日持ちしますが、普通のケーキ屋さんのケーキにはこんなシールが貼ってあるものが多いのではないでしょうか?
これは【原則当日中に食べたほうがいい】という目安を表していて、これがいわゆる消費期限になります。
そのためなるべくケーキは当日中に食べきってしまった方がいいでしょう。
でもどうしても食べきれなかった時はどうしたいいのでしょうか?
種類によって違う?
基本的にはケーキは原則当日食べるべきという事はわかりましたが、どうしても残してしまったときは、残念ながら捨ててしまうしかないのでしょうか?
そんなときに目安となる賞味期限を、おすすめの保存方法とあわせて種類別に解説していきます。
デコレーションケーキ
一般的なショートケーキや、フルーツデコレーションケーキなど、生クリーム・生フルーツを使ったケーキがこちらに該当します。
このタイプのケーキはクリームもフルーツも悪くなりやすいので、基本的にはなるべく当日中に食べてしまった方がいいでしょう。
しかしどうしても食べきれない場合は、クリームが空気に触れて変質してしまわないように小分けにしてタッパーなどに入れ、冷蔵庫で保存しましょう。
生フルーツを使ったものでもだいたい2日くらい、それ以外なら3~4日程度は食べられる場合が多いです。
チョコレートケーキ
生クリームもフルーツも使わないガトーショコラは、良く熱を通しているためデコレーションケーキよりも賞味期限は長く、冷蔵すれば5~6日程度もたせることができます。
ただしやはり小麦粉などの成分が腐りやすくなっているため、どんなに長くても一週間以内には必ず食べきるようにしたいですね。
同じチョコレートケーキでも、ガナッシュクリームや生クリームを使ったケーキの場合は、冷蔵でも2~3日以内には食べきるようにしましょう。
チーズケーキ
こちらもチョコレートケーキと同じく、ベイクドチーズケーキとレアチーズケーキで賞味期限が異なります。
きちんと火を通したベイクドチーズケーキの場合は、プレーンなものなら冷蔵で4日程度もたせることができます。
中にフルーツが入ったものの場合はフルーツ部分から悪くなる可能性があるので、状態を確かめつつ3日程度を目安に食べきるようにしましょう。
レアチーズケーキは生クリームを使っており、火を通さず作られたいわゆる生ケーキです。
そのため賞味期限はベイクドチーズケーキより短く、常温なら当日中に、冷蔵の場合でも2~3日程度で食べきるようにしたいですね。
シフォンケーキ
シフォンケーキはシンプルなものが多いことから、他のケーキよりも長持ちしやすい傾向にあります。
寒い冬なら常温でも2~3日もちますし、冷蔵庫に入れれば4~5日は腐らせずにとっておけます。
しかし、シフォンケーキはとても風味豊かな味が特徴のケーキでもあります。
おいしく食べる事を考えたら、出来れば3日以内には食べてしまいたいですね。
パウンドケーキ
しっかりと中まで火を通して焼き上げるパウンドケーキは、大変日持ちのよいケーキになります。
このケーキの賞味期限は、常温保存で一週間から10日ほど。
ただし中に生フルーツや他のお菓子が入っているものは、なるべく2~3日を目安に食べる様にしましょう。
ドライフルーツや酒漬けのフルーツを使っている場合なら、賞味期限の目安は10日ほどまで大丈夫です。
どうしても長持ちさせたい時には……冷凍保存
急な事情があってどうしても冷蔵賞味期限よりも長持ちさせたい!という場合にオススメなのが、冷凍保存です。
生クリームのものは崩れないようにタッパーに逆向きに入れて、バウンドケーキやガトーショコラなどしっかりとしたケーキはフリーザーバックに詰めて、冷凍庫で冷凍保存しましょう。
Twitterで得た知識。余ったケーキは底の深いタッパーを逆さまにして蓋にケーキを乗せて保存すると潰れないし、出しやすい。 pic.twitter.com/1p6589uYnX
— 春(ムスメ5歳) (@haruulala35) 2018年12月24日
きちんと冷凍すれば一ヶ月程度おいしく取っておくことができますよ。
・チョコレートケーキ:ガナッシュクリームのものは2~3日、ガトーショコラは5~6日
・ベイクドチーズケーキ:フルーツを使ったものは3日、プレーンなら4日
・レアチーズケーキ:出来れば当日中、長くとも2~3日
・パウンドケーキ:生フルーツ入りのもので2~3日、それ以外は一週間~10日
※冷凍の場合は一ヶ月程度日持ち可能
ケーキが腐るとどうなるか?
うまく保存したつもりでも、気温や湿度、作られた状態などさまざまな要因によって、ついうっかり腐らせてしまった…!
そんなこともあると思います。
そんなとき、腐ったケーキはいったいどんな変化が起こるのでしょうか?
見た目の変化
腐ったケーキの見た目に起こる変化は、生クリームやフルーツが乗ったデコレーションケーキの方がより分かりやすくなっています。
腐ったクリームはドロドロになったり、色が黄色みがかったりしてきます。
またフルーツが悪くなると、色が黒っぽくなったり汁が出てきたり、場合によってはカビがはえてしまうことも。
クリームやフルーツはケーキの土台であるスポンジより先に悪くなることが多く、また見た目も解りやすく変化するので、目安にしやすいのが特徴です。
クリームやフルーツを使っていないケーキは少しわかりづらいですが、食パンのようにカビが生えてしまったりすることもあります。
当日食べきれなかったケーキは、食べる前に必ず見た目を確認しましょう。
それ以外の変化
見た目以外に起こる変化は、匂いと味があります。
腐ったケーキからは、独特の酸っぱいような匂いがします。
また、一口食べてみるとおいしいケーキからは想像もつかないような、苦味と酸味のあるとてもまずい味になっています。
とはいえ食べてしまったらお腹を壊したりと、体に悪い影響もありますから、なるべくなら味で確かめる前に判断できるようにした方が安全でしょう。
・匂い:独特の酸っぱい匂い
・味:苦味と酸味のまずい味
※味で判断するのは危険な場合も!
ケーキの賞味期限まとめ
ケーキは見た目の華やかさとはうらはらに、とても腐りやすく賞味期限の短い食品です。
せっかくのケーキを悪くして捨ててしまわないよう、なるべく早めに食べる様に心がけたいですね。
またこの記事で特集した賞味期限は、どれも目安の期間です。
保存状態や気温・湿度、材料などによって大きく賞味期限がかわりますので、安全に配慮してなるべくお店の賞味期限に従うようにしてください。