TBS「情熱大陸」やテレビ東京「カンブリア宮殿」に出演したことで話題の実業家・山口絵里子さん。

 

発展途上国でつくられたアパレル製品及び雑貨を扱う「マザーハウス」の代表でありながら、現在もバッグデザイナーとして活躍しています。

 

今回は山口絵理子さんのプロフィールや経歴、マザーハウスの評判についてまとめてみました!

 

バッグデザイナーの山口絵里子さんのプロフィール

出典元:https://toyokeizai.net/

名前:山口絵里子

生年月日:1981年8月21日

出身地:埼玉県さいたま市

出身校:埼玉県立大宮工業高等学校、慶應義塾大学総合政策学部

特技:柔道(全日本ジュニアオリンピック7位)

受賞歴:「フジサンケイ女性起業家支援プロジェクト2006」最優秀賞受賞、他

 

不動産業兼陶芸家として活躍している父と茶道をこよなく愛する母の元、1981年埼玉県大宮市(現・さいたま市)に誕生。

 

小学生の時にいじめをうけたことで不登校になり、その反動で中学時代は非行に走ったそうです。

 

ある時“強くなりたい”という軽い気持ちではじめた柔道に出会ったことで更生することになり、結果、全国レベルの選手にのぼりつめます。

 

埼玉県立大宮工業高等学校まで続けた柔道を“やりきった”とすっぱり辞めた山口さんは、猛勉強の末、應義塾大学総合政策学部にAO入試で合格。

 

大学4年の時にはワシントンD.C.にある国際機関で開発援助のインターンシップを経験。

 

世界各国の優秀な人達が集まる機関であるものの、実際に現地に視察にいったスタッフが誰もいないという現実から途上国支援について違和感を抱きます。

 

出典元:https://nobuhidematsubara.com/brac_university/

 

インターネットで「アジア 最貧国」のキーワードで検索してバングラデシュに興味をもった山口絵理子さんは、慶應大学卒業後、バングラデシュBRAC大学院開発学部修士課程に入学。

 

在学中三井物産のダッカ事務所にてインターンを経験中、※ジュート(黄麻)という素材に出会ったことで可能性を見出す。

※コーヒー豆などを運ぶ際に使われる袋の素材として有名。

 

自ら描き起したデザイン画とバイトで貯めた資金を元に、現地工場との生産交渉を開始。

 

出典元:https://www.e-avanti.com/44646

 

詐欺や裏切り、持ち逃げなど数々の困難を乗り越え、
2006年に株式会社マザーハウスを設立し、代表取締役社長に就任。

 

「フジサンケイ女性起業家支援プロジェクト2006」最優秀賞受賞、
「Young Global Leaders 2008」選出、
シュワブ財団「Social Entrepreneur of the Year in Japan 2011」日本代表受賞、
など数々の賞を受賞。

 

2012年には内閣府から「世界で活躍し『日本』を発信する日本人」の一人に選出。

 

現在も社長兼デザイナーとして、発展途上国のために貢献し続けています。

 

 

これまでのバックグラウンドは?

出典元:http://alternas.jp/work/challengers/43973

 

―――山口さんは、最初から起業家を目指していたのですか。

私が昔から関心を持っていたのは教育です。小学校のときにいじめられていたので、将来はもっと子どもが楽しくなるような学校をつくれたらいいなと考えていました。

 

1981年、埼玉県で3人姉弟の次女として生まれた山口絵理子さん。

 

お父さまは不動産業を営む傍ら、陶芸家としても活躍していて、お母さまは茶道をこよなく愛する方といいます。

 

小学校時代に男子児童から暴力を受けたことで不登校となったものの、両親は一緒に通学路を歩いてくれたり、無理に登校させることはなかったそうです。

 

また、陶芸教室のお手伝いや絵画を習わせてくれたりと、この時デザイナーとしての素地ができたようです。

 

エネルギーが余っていたのか、やんちゃだった時期もある。
金髪にしたり、たばこを吸ったり、バイクに乗ったり、パチンコ屋でスロットをやったり、廊下で打ち上げ花火をやったり、理科室の試験管を割ったり。
授業はあまり受けたことはなく、いま思えば、やりたい放題だった。

 

いじめの経験の反動から、大宮市立宮原中学校(現・さいたま市立宮原中学校)時代は非行に走ったそうです。

 

とはいえ、周りも“やんちゃ”な生徒が多かったようで、ブレークダンスを廊下で踊るグループ、髪の毛を染める人、ナイキのエアやポケベルなど当時の流行りをいち早く取り入れる人など、個性的な人が多かった学校のようです。

 

中学2年生の時に最初の転機が訪れます。

 

けんかなら自信があるのに、フェアなルールで成り立つ試合で負けるなんて、すごく悔しかった。
やんちゃなグループの先輩たちと遊ぶ時間は、少しずつ柔道の時間に変わっていった。

 

けんかに強くなりたかった山口絵理子さんは柔道部に入部。

 

入部に際して、当時の顧問の先生は、タバコを吸わない、茶髪はやめる、など30個以上のルールを設けます。

 

これが更生するきっかけとなったといいます。

 

些細なきっかけだったものの柔道の奥深さにのめり込み、更に強くなるため町の道場にも通い始め、結果中学3年生のときには埼玉県で1位になり、全国大会でベスト16位になっています。

 

高校は、当時女子柔道で1番強かった埼玉栄高校からのスカウトを断って、男子柔道の名門校である埼玉県立大宮工業高等学校に進学。

 

「男子柔道部」しかない同校で初めての女子部員として所属します。

 

女子部といっても、部員は私ひとりきりです。
100キロを超える男子選手を相手に、練習漬けの毎日。
鼻の骨は2回折っていますし、指もつぶしたし、膝のじん帯も数回切っています。
失敗をして、先輩から殴られることもありました。

 

鼻の骨折は麻酔が効きにくく、整復するときかなり痛いといいますよね…。

 

他校の生徒から、男子ばかりと練習しても勝てないといわれるなど、悩むこともあったという山口絵理子さん。

 

3年生の時に全日本ジュニアオリンピック第7位に入賞、「やりきった」として高校で柔道を辞めます。

 

柔道で学んだのが「本当の敵はライバルではなく、自分の気持ちだった」ということ。

 

その後、偏差値40から4か月の猛勉強の末、AO入試で慶應義塾大学総合政策学部に入学します。

 

バイタリティ溢れる山口絵理子さんの原点は強くなりたいと始めた柔道だったようですね。

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欧米ではなく途上国に着目?

出典元:https://gendai.ismedia.jp/articles/-/50762

 

湘南のキャンパスに通い始めたら本当に住む世界が違う人たちばかりで驚きました。
普通に英語で会話している人がいたり、コンピュータソフトをつくっているという人もいる。
当時の私は、コンピュータに触ったことすらありません。
だから最初は、授業についていくだけで精いっぱいでした。

 

慶應大学に進学した山口絵理子さんですが、勉強についていくのに必死だったといいます。

 

意外だったのが、工業高校ならば年齢的にPCを使っていそうなのにと思いましたが、それだけ柔道漬けの日々だったのでしょうね。

 

発展途上国に初めて注目したのは開発経済学の授業を受けたことからだそうで、後に講義を担当していた竹中平蔵ゼミに所属します。

そこから、開発経済や哲学に関する本を読みあさるようになったそうですが、気になったのが“右肩上がりの途上国成長グラフ”。

 

統計上は発展を意味していいるものの、メディアなので見聞きするものは格差社会…国際援助と途上国開発の関係が気になったそうです。

 

大学4年生の時、ワシントンD.C.にある米州開発銀行でのインターンを経験します。

 

主な仕事は、上司のアシスタント業務でした。
それでも、いろんな人たちと会話したり、議論したりしたことで、私が思い描いていた世界とはかなり違っていることがわかってきました。
そこで働く正規スタッフはみんなお金持ちの家出身で、大学の博士号を持つエリートたち。
また、出世の限度は出身国別に決まっている。
さらに、決定が下された援助政策は途上国現地のフィールドレポートをしていない……。

 

援助・融資するはずの国際機関にも関わらず、

  • 上質な絨毯に大きな油絵が飾ってある会議室
  • 実際に現地に行ったスタッフは誰もいない(中には行こうとも思わないとも…)
  • 予算の集計の多少の誤差は気にとめない

など、そのギャップに山口さんはショックだったようです。

 

インターンを終えた山口さんは日本へ帰国する前に「実際に見ないと解決できない」と当時アジア圏の中でもGDPが低かったバングラデシュへ行きます。

 

そこで目の当たりにしたのは、悪臭を放つスラムやゴミを漁るなど“劣悪な環境”、物乞いの群衆がいる一方で高級車を乗り回す人がいるという“貧富の格差”。

 

「日本や他の先進国が何十年もの間、何千億、何兆円と与えてきた援助金はどこへ消えたのか」

 

山口さんはこの短い期間だけでは解決できないと、滞在中にバングラデシュの大学院の入試を何とか受けさせてもらい合格。

 

一旦、日本に帰国後、両親や周りの反対を押し切り、留学します。

 

その間、日中は三井物産の現地法人でアルバイトをしながら、2年間夜間部に通学したといいます。

 

ダッカでは18時以降、女性の外出が禁止されていたので、夜道がものすごくこわいのです。
だから常に、催涙スプレーや防犯スプレーを隠し持っていました。

 

イスラム教の国ですから(約9%ほどはヒンドゥー教徒もいる)、女性は特に制限されますよね。

 

加えて、劣悪な環境や外国人差別、爆破テロやストライキ、自然災害などかなり怖い経験もしたそうです。

 

そんな中、三井物産の仕事の関係で訪れた見本市会場で、ジュート(黄麻)という素材に出逢ったそうです。

 

・自然生態系の枠内で短期間に再生産されます。

・ジュート繊維となる工程中に発生する大量の廃棄物(水分を含めれば95%)は、産地土壌に還元されて自然環境系に組み込まれます。

・ジュートは、光合成が旺盛な植物で、二酸化炭素(CO2)の吸収力が普通の木と比べて5~6倍あり、地球温暖化を抑制する働きがあります。

・ジュート製品は、焼却処分しても有害な物質を出さず、土中に埋めてもバクテリアによって完全分解され、土に帰るので環境を汚染しません。

 

バングラデシュで“黄金の糸”といわれているジュートに可能性を見出した山口さんは、現地工場をいくつも周りますが、持ち逃げや前受金をだまし取られるなど困難を極めたそうです。

 

最終的に160個の試作を仕上げることに成功し、帰国。

 

尊敬するマザー・テレサから拝借し、
「株式会社マザーハウス」を2006年3月に設立しました。

 

日本企業の中でもフェアトレード※の先駆けとして活躍し、現在は、バングラデシュ、ネパール、インドネシア、スリランカの、バッグ・ストール・ジュエリーを取り扱っています。

 

特にスリランカの天然石を使用したジュエリーは人気となっているようですよ。

 

フェアトレードとは
発展途上国で作られる農産物や原料を正当な価格で仕入れ、生産者の経済的自立や労働環境の改善などにつなげる貿易の仕組み。

 

 

マザーハウスのバッグの注文方法!通販はある?

出典元:https://www.mother-house.jp/

 

「マザーハウス」製品の購入方法はいくつかあります。

 

 

マザーハウス製品は本店が一番品ぞろえがいいそうです。

 

また、国内の直営店は、関東・中部・近畿・九州に集中しているため、一番手に入れやすい方法は通販になります。

マザーハウス本店

住所:〒110-0016 東京都台東区台東1-10-7 ホーザンビル1F

電話:03-4455-7408

営業時間:12:00 - 20:00

 

 

出典元:https://www.mother-house.jp/event-campaign/Rin/

 

ジュートから始まったマザーハウスのバッグですが、現在はレザーがメインです。

 

気になる価格ですが、レザーバッグに限れば2万円から8万円まで揃っています。

 

通勤で使えそうなトートを見ると3万円から4万円です。

 

出典元:http://shop.mother-house.jp/category/BAG/MG12522.html

 

勝間和代さんが絶賛したというバッグで、マザーハウス製品の中でも人気があるという「ヨゾラ 2 ウェイ バッグ M 」です。

 

通勤にも買い物にも使えるほどよいカジュアル感と豊富なカラーバリエーション。

 

上質なレザーを使っていて、35,640円はかなりオトクですよね。

 

 

 

出典元:https://www.mother-house.jp/jewelry/

 

スリランカ産のサファイアは、カシミール産、ミャンマー産に劣らない品質です。

 

イギリスのウィリアム王子からキャサリン妃へと贈られた英国王室継承のブルーサファイアもスリランカ産という点からも品質の良さが伺えます。

 

マザーハウスのジュエリーは現在スリランカ産とインドネシア産を扱っていて、一つ一つ丁寧に職人の伝統の手仕事で仕上げられています。

 

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コチラは2019春コレクションで、右2番目は「Hanadoki」38,880円)です。

 

ホワイトクォーツ・ローズガーネット・アメジストを配列して“春の訪れを告げる花々”を表現しています。

 

 

まとめ

山口絵理子さんは、小学生時代にうけた凄惨ないじめから中学生で非行に走ったものの、柔道に出会ったことで更生し、バングラデシュでの数々の困難を経て、マザーハウスという会社を成長させてきました。

 

一人でここまで引っ張ってきた感がありますが、実際は山崎大祐さん(慶應大学時「竹中ゼミ」の1つ先輩)というビジネスパートナーの存在も大きかったようです。

 

山崎さんは慶應大学卒業後、ゴールドマンサックス証券でエコノミストとして活躍していたキャリアの持ち主でしたが、バングラデシュ帰りの山口さんの相談に乗っているうち(最初の試作完成時)マザーハウスに直接かかわるようになります。

 

元々、途上国の貧困・開発問題に興味があった山崎さんは、引き止めがあったもののGSを辞め、創業以来マザーハウスの企業経営を担っています。

 

バングラデシュのジュートバッグから始まったマザーハウスですが、現在はレザーバッグやウェア、ストールやジュエリーも扱うなど、更に成長しています。

 

今後も山口絵理子さんに注目していきたいと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございました!

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