みなさんのご家庭では、ネギを使ったお料理を作りますか?
和食や中華だけでなく、サッと炙っておつまみにも……。
そんないろいろな使い方ができる人気の食材・ネギは、皆さんのお宅でも大変ご活躍なことと思います。
我が家でもほんの1品物足りないというときにサっと料理して出せるようにと、
冷蔵庫の中に常備していることが多いこのネギ。
けれども、美味しい反面気になるのがその賞味期限や保存方法ですよね。
お弁当やお惣菜と違って、生で売っているお野菜にはいわゆる賞味期限表記というものは付いていないので、ついつい使いそびれてしまって色が悪くなってしまったり、イヤなニオイがしてしまったり……といった事もありがち。
そんな事態を避けるためにも、長ネギを賞味期限と保存方法を知っておきましょう。
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ネギの賞味期限は2つに分かれる?
ネギの賞味期限や保存方法は、大きく分けて2つのタイプに分かれているんです。
- 根っこが付いたネギ
- 根っこのないネギ
買ってきたネギがこのどちらに当たるかによって、日持ちの長さも違って来ます。
ほとんどのネギは根が付いたまま1本丸ごと売られていますが、お店によっては持ちやすさを重視してカットした状態で売られている場合もあるので、買う前に根っこの状態を確かめて選びましょう。
根っこが付いたネギの賞味期限と保存方法
このタイプのネギは、まだ根っこが生きている状態なので賞味期限も長くなります。
適切に保存すれば1~2ヶ月の間おいしく食べられますから、すぐに使い切れない場合や、複数本入ったパックで買う場合などは、根っこが付いたものを選ぶと食材を無駄にせずに済むのでおすすめです。
保存方法はいくつかありますが、一番日持ちが長いのはズバリ、『土に埋めておく』です!
なんて驚いてしまうかもしれませんが、これは根っこがついたままのネギにしかできない最高の保存方法。
元々ネギは緑色の部分の少し下あたりまで土に埋まって育つもの。
つまり埋めて保存するということは、収穫前の状態を保つということになり、より日持ちが長くなるんです。
もしも埋める土がない場合でも、なるべく土に埋まっていた状態を再現しておくと長持ちします。
買ってきたときのビニール袋のままだと中に湿気がこもってしまいますから、まずは袋から出しておきましょう。
そして根っこのあたりをキッチンペーパーでくるみ、軽く湿らせてから冷暗所に立てた状態で保存しておきます。
こうすることによって、1ヶ月から長くて2ヶ月ほどおいしく頂けるようになります。
細い万能ねぎの場合はさらにラップでまくか、新聞紙にくるんでおくといいでしょう。
もしも皮が乾燥してきてしまっても大丈夫!
乾いた皮をむけば、またみずみずしいネギが出てきますよ。
根っこのないネギの賞味期限と保存方法
次に根っこがない場合、つまりネギ本体を切り分けてしまっている場合の賞味期限と保存方法についてをご紹介します。
根っこがカットされているネギは、緑の葉っぱの部分と白い部分とを切り分けます。
そして水気をよくふき取って、新聞紙にくるんで袋に入れ、なるべく立てた状態で冷蔵庫の野菜室へ入れておきましょう。
また、ネギを細かく切ってタッパーに入れて保存することも可能です。
その場合はタッパーの中にキッチンペーパーを敷いておきましょう。
2~3日でキッチンペーパーが湿ってきますので、ペーパーを取り換えればより長持ちします。
この方法は長ネギでも万能ねぎでもできる方法です。
賞味期限はどちらの場合も、だいたい1~2週間になります。
ネギを冷凍保存する方法
根っこのないネギでも意外と長持ちしますが、それでも一人暮らしの場合や普段あまりネギを使ったお料理をしないご家庭では、使い切れずにダメにしてしまうこともありますよね。
そんなときは冷凍保存がおすすめです。
使いやすい形にカットしたネギの水分をよくとって、ジップロックなどのフリーザーバックに入れて冷凍します。
この際金属製の器の上などに置いて冷凍すると、急速に冷凍されるので鮮度よく保存できますよ。
冷凍保存の場合の賞味期限はおおよそ1ヶ月ほど。
ネギをおいしく便利に保存する方法、ぜひ試してみてください。
・根っこのないネギは青と白の部分に分けて冷蔵して1~2週間保存可能
・冷凍保存すれば根っこのないネギでも賞味期限が伸びる
ネギが腐るとどうなるのか?
保存方法や賞味期限についてはだいたいわかりましたが、逆にどんな状態になったら『ネギが腐って食べられなくなった』という判断ができるのでしょうか?
ネギは実はとても腐ったときにわかりやすい野菜です。
ネギが腐ったときの特徴は、この3つです。
- 強烈なにおい
- どろっとした見た目
- ひどい味
まずは『強烈なにおい』。
これは覚えがある方も多いのではないでしょうか?
野菜はどれも腐ると臭いが悪くなりがちですが、ネギは特に臭いが強いので、たいていの場合は臭いをかぐだけで腐っているかどうかがわかります。
しかし鼻炎や風邪などで鼻が利かないという場合もありますよね。
そんな時に重要なのが『ドロっとした見た目』です。
ネギは通常青い部分と白い部分の2つに分かれており、触ると少し硬いのが特徴だと思います。
けれど腐ったネギはというと、茶色い液体がドロっと出てきてやわらかくなり、本当なら固いはずの身の部分がなんだかブカブカとしてきます。
切ったとき柔らかくグチャっとして、茶色い汁が出てくるようならもう食べられないことは確定。
そうなったら残念ですが捨ててしまうべきでしょう。
もしも腐ったネギを無理に食べたらどうなるかというと、それはもう物凄い苦いような気持ちの悪い『ひどい味』で、とてもじゃありませんが食べられません。
臭いでも触っても解らなかった場合には、味で判断するという手もありますが、正直とてもまずいのでなるべくそれまでに判別したいものですね。
・触感:柔らかく茶色い汁がでる
ネギは消臭効果もある
ネギはそれ自体においが強く、腐られてしまったときの悪臭のイメージもあって、なんとなく臭い野菜という気がしてしまいますよね。
けれど実はネギにはとっても便利な消臭効果があるんです。
ネギには硫化アリルという成分含まれています。
この成分には動物性の独特な生臭さを消す作用があるので、肉料理や魚料理につかうと臭みを抑えられるんです。
とくにその作用が働くのが緑色の部分。
なので肉料理や魚料理にネギを使うときは、先に緑色の部分を肉や魚と一緒に調理して白いところを後から入れてさっと仕上げれば、ちょうどいい消臭効果が得られますよ。
といいますと、これは普通の口臭対策と同じくリンゴジュースなどのカテキン成分が高い飲み物を飲むと、より早く消臭することができます。
・ネギは緑色の部分に消臭効果があるので、先に調理すると良い
・ネギ自体の臭みをけすには、リンゴジュースなどもオススメ
ネギの賞味期限まとめ
いかがでしたか?
ひとくちにネギといっても、買ったときの状態やお家・お庭の広さによって、日持ちの長さや保存方法は大きく違ってくるんですね。
ネギはたくさん使う料理もあれば、冷ややっこやラーメンの薬味のようにごく少量しか使わない場合もあり、賞味期限はとても気になるところ。
食材をムダにしないためにも、自分にあった使い方や分量で購入し、なるべく長持ちする工夫をしていきたいですね。